碧南市議会 2000-09-21
2000-09-21 平成12年第5回定例会(第4日) 本文
これより、本3案件について、順次
討論及び採決に入ります。
まず、
議案第45号の
討論に入りますが、
討論の通告はありませんので、
討論を省略いたします。
これより、
議案第45号の採決をいたします。
本案に対する
委員長報告は
原案可決であります。
本案は、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
9 ◆
議長(
宮地孝次君)
起立全員であります。
よって、
議案第45号は
原案のとおり可決されました。
次に、
議案第46号の
討論に入りますが、
討論の通告はありませんので、
討論を省略いたします。
これより、
議案第46号の採決をいたします。
本案に対する
委員長報告は
原案可決であります。
本案は、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
10 ◆
議長(
宮地孝次君)
起立全員であります。
よって、
議案第46号は
原案のとおり可決されました。
次に、
議案第47号の
討論に入りますが、
討論の通告はありませんので、
討論を省略いたします。
これより、
議案第47号の採決をいたします。
本案に対する
委員長報告は
原案可決であります。
本案は、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
11 ◆
議長(
宮地孝次君)
起立全員であります。
よって、
議案第47号は
原案のとおり可決されました。
───────────────────・・───────────────────
12 ◆
議長(
宮地孝次君)
日程第5
議案第49号「
平成12年度
碧南市
一般会計補正予算(第1号)」を議題といたします。
本案は、所管のそれぞれの
常任委員会に付託してありました。よって、
審査結果について、
委員長の
報告を求めます。
13 ◆18番(
木村健吾君)
議長、18番。
14 ◆
議長(
宮地孝次君)
総務委員会委員長。
15 ◆
総務委員会委員長(
木村健吾君) 去る9月7日の本
会議におきまして、
総務委員会に付託されました
議案第49号について、
審査結果の
報告をいたします。
本
委員会は9月8日に開催し、慎重
審査いたしました結果、
議案第49号「
平成12年度
碧南市
一般会計補正予算(第1号)」は
起立全員であり、可決すべきものと決定いたしました。
以上で
審査結果の
報告を終わります。
16 ◆16番(
樅山光徳君)
議長、16番。
17 ◆
議長(
宮地孝次君)
福祉経済委員会委員長。
18 ◆
福祉経済委員会委員長(
樅山光徳君) 去る9月7日の本
会議におきまして、
福祉経済委員会に付託されました
議案第49号について、
審査結果の
報告をいたします。
本
委員会は9月11日に開催し、慎重
審査いたしました結果、
議案第49号「
平成12年度
碧南市
一般会計補正予算(第1号)」は
起立多数であり、可決すべきものと決定いたしました。
以上で
審査結果の
報告を終わります。
19 ◆20番(
黒柳周二君)
議長、20番。
20 ◆
議長(
宮地孝次君)
建設委員会委員長。
21 ◆
建設委員会委員長(
黒柳周二君) 去る9月7日の本
会議におきまして、
建設委員会に付託されました
議案第49号について、
審査結果の
報告をいたします。
本
委員会は9月12日に開催し、慎重
審査いたしました結果、
議案第49号「
平成12年度
碧南市
一般会計補正予算(第1号)」は
起立全員であり、可決すべきものと決定いたしました。
以上で
審査結果の
報告を終わります。
22 ◆15番(
倉内成幸君)
議長、15番。
23 ◆
議長(
宮地孝次君)
文教委員会委員長。
24 ◆
文教委員会委員長(
倉内成幸君) 去る9月7日の本
会議におきまして、
文教委員会に付託されました
議案第49号について、
審査結果の
報告をいたします。
本
委員会は9月13日に開催し、慎重
審査いたしました結果、
議案第49号「
平成12年度
碧南市
一般会計補正予算(第1号)」は
起立全員であり、可決すべきものと決定いたしました。
以上で
審査結果の
報告を終わります。
25 ◆
議長(
宮地孝次君) ただいま
委員長報告が終わりました。
ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
(「なし」という者あり)
26 ◆
議長(
宮地孝次君) 別に質疑もないようですから、これにて質疑を終結いたします。
これより
討論に入りますが、
討論の通告はありませんので、
討論を省略いたします。
これより、
議案第49号の採決をいたします。
本案に対する
委員長報告は
原案可決であります。
本案は、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
27 ◆
議長(
宮地孝次君)
起立全員であります。
よって、
議案第49号は
原案のとおり可決されました。
───────────────────・・───────────────────
28 ◆
議長(
宮地孝次君)
日程第6
議案第48号「
碧南市
介護保険条例の一部を改正する
条例」から
日程第10
議案第53号「
平成12年度
碧南市
介護保険特別会計補正予算(第1号)」までの5案件を
一括議題といたします。
本5案件は、
福祉経済委員会に付託してありました。よって、
審査結果について、
委員長の
報告を求めます。
29 ◆16番(
樅山光徳君)
議長、16番。
30 ◆
議長(
宮地孝次君)
福祉経済委員会委員長。
31 ◆
福祉経済委員会委員長(
樅山光徳君) 去る9月7日の本
会議におきまして、
福祉経済委員会に付託されました
議案第48号及び
議案第50号から
議案第53号について、
審査結果の
報告をいたします。
本
委員会は9月11日に開催し、慎重
審査いたしました結果、
議案第48号「
碧南市
介護保険条例の一部を改正する
条例」は
起立全員、
議案第50号「
平成12年度
碧南市
国民健康保険特別会計補正予算(第1号)」は
起立全員、
議案第51号「
平成12年度
碧南市
老人保健特別会計補正予算(第1号)」は
起立全員、
議案第52号「
平成12年度
碧南市
訪問看護事業特別会計補正予算(第1号)」は
起立全員、
議案第53号「
平成12年度
碧南市
介護保険特別会計補正予算(第1号)」は
起立全員であり、以上の5案件は、それぞれ
原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
以上で
審査結果の
報告を終わります。
32 ◆
議長(
宮地孝次君) ただいま
委員長報告が終わりました。
ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
(「なし」という者あり)
33 ◆
議長(
宮地孝次君) 別に質疑もないようですから、これにて質疑を終結いたします。
これより、本5案件について、順次
討論及び採決に入ります。
まず、
議案第48号の
討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
34 ◆4番(
山口春美君)
議長、4番。
35 ◆
議長(
宮地孝次君)
山口春美君。
36 ◆4番(
山口春美君)
議案第48号「
碧南市
介護保険条例の一部を改正する
条例」に対し、
原案に
賛成の立場から、
日本共産党市会議員団を代表として
討論を行います。
この
条例改正の主な点は、10月から65歳以上の
高齢者、いわゆる1
号保険者に対する
保険料徴収が行われるため、低
所得者に対して
減免規定を新たに加えるものです。ことし4月からの
介護保険制度の発足によって、今まで無料で受けていた
介護サービスがすべて有料となりました。市内の
高齢者の収入は、
老齢福祉年金の
最高受給額が年間41万2,000円、月3万4,333円、また、
国民年金の
受給者では、60歳で前倒しして受給された方が年間46万6,437円、月にすると3万8,870円です。65歳で満額受給しても、年間80万4,200円、月にしますと6万7,000円という状態です。
生活保護基準が70歳
ひとり暮らしで、月約8万円という中、これらの
方たちは、皆
生活保護水準以下という状態に置かれています。こうした
高齢者に
利用料や
保険料を徴収し、その負担の重さに必要な
サービスを受けられない、減らさざるを得ない状況が広がっています。
碧南市当局の今回の
減免規定は、こうした
高齢者に最低限の
保険料、
利用料の免除を決めたものです。
碧南市での65歳以上の
保険料は、所得第1段階の
老齢福祉年金と
生活保護者でも、12年度では4,025円、13年度では1万2,075円、14年度では1万6,100円となります。
対象者は56人です。
世帯ごと非課税の第2段階では、
平成12年度で6,050円、13年度では1万8,150円、14年度では2万4,200円で、
対象者は2,165人です。
そもそも
非課税という概念は、
日本国憲法に保障された
基本的人権、すわなち、その方の人間らしい
暮らしを保障するためには
税負担をかけられないというものです。人道的にも、全く収入のない方は月5万円前後の
年金生活者から新たな
保険料や
利用料を徴収することなどできません。ところが、
政府厚生省は
無料化はまかりならぬと圧力をかけています。
こうした中で、
碧南市当局は勇気をもって
保険料の免除をうたった本
条例改正と同様の
対象者に対して
利用料の免除を定めた要綱を実施されたことに対して敬意を表明するものです。
減免対象は第1段階の
老齢福祉年金受給者と第2段階の年収40万円以内の
方たちに対して、
保険料と
利用料を免除するものです。さらに、不測の事態に対して、「
保険料を徴収することが適当でないと市長が認めるとき」との一文を加えて
市長サイドでの
減免条項としました。私どもは、本来なら低
所得者への
免除措置は政府がやるべきものと考えます。それを自治体任せにしておいて、今度は
免除措置に横やりを入れようとするのは、二重、三重に無責任です。
介護保険が
自治事務という性格からいっても、国が介入することは絶対に許されません。
今後、国に対しても、大いにこうした低
所得者対策への
役割負担と制度の見直しを求めていくものです。当局におかれても、今後もさらに
免除対象収入額の引き上げを行い、
対象者の一層の拡大を求めて、
討論とします。
37 ◆
議長(
宮地孝次君) 以上で通告による
討論は終わりました。
これにて
討論を終結いたします。
これより、
議案第48号の採決をいたします。
本案に対する
委員長報告は
原案可決であります。
本案は、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
38 ◆
議長(
宮地孝次君)
起立全員であります。
よって、
議案第48号は
原案のとおり可決されました。
次に、
議案第50号の
討論に入りますが、
討論の通告はありませんので、
討論を省略いたします。
これより、
議案第50号の採決をいたします。
本案に対する
委員長報告は
原案可決であります。
本案は、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
39 ◆
議長(
宮地孝次君)
起立全員であります。
よって、
議案第50号は
原案のとおり可決されました。
次に、
議案第51号の
討論に入りますが、
討論の通告はありませんので、
討論を省略いたします。
これより、
議案第51号の採決をいたします。
本案に対する
委員長報告は
原案可決であります。
本案は、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
40 ◆
議長(
宮地孝次君)
起立全員であります。
よって、
議案第51号は
原案のとおり可決されました。
次に、
議案第52号の
討論に入りますが、
討論の通告はありませんので、
討論を省略いたします。
これより、
議案第52号の採決をいたします。
本案に対する
委員長報告は
原案可決であります。
本案は、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
41 ◆
議長(
宮地孝次君)
起立全員であります。
よって、
議案第52号は
原案のとおり可決されました。
次に、
議案第53号の
討論に入りますが、
討論の通告はありませんので、
討論を省略いたします。
これより、
議案第53号の採決をいたします。
本案に対する
委員長報告は
原案可決であります。
本案は、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
42 ◆
議長(
宮地孝次君)
起立全員であります。
よって、
議案第53号は
原案のとおり可決されました。
───────────────────・・───────────────────
43 ◆
議長(
宮地孝次君)
日程第11認定第1号「
平成11年度
碧南市
一般会計歳入歳出決算の認定について」から
日程第18認定第8号「
平成11年度
碧南市
病院事業会計決算の認定について」までの8案件を
一括議題といたします。
本8案件は、所管のそれぞれの
常任委員会に付託してありました。よって、
審査結果について、
委員長の
報告を求めます。
44 ◆18番(
木村健吾君)
議長、18番。
45 ◆
議長(
宮地孝次君)
総務委員会委員長。
46 ◆
総務委員会委員長(
木村健吾君) 去る9月7日の本
会議におきまして、
総務委員会に付託されました認定第1号及び認定第4号について、
審査結果の
報告をいたします。
本
委員会は9月8日に開催し、慎重
審査いたしました結果、認定第1号「
平成11年度
碧南市
一般会計歳入歳出決算の認定について」は
起立多数、認定第4号「
平成11年度
碧南市交通災害共済事業特別会計歳入歳出決算の認定について」は
起立全員であり、以上の2案件は、それぞれ
原案のとおり認定すべきものと決定いたしました。
以上で
審査結果の
報告を終わります。
47 ◆16番(
樅山光徳君)
議長、16番。
48 ◆
議長(
宮地孝次君)
福祉経済委員会委員長。
49 ◆
福祉経済委員会委員長(
樅山光徳君) 去る9月7日の本
会議におきまして、
福祉経済委員会に付託されました認定第1号から認定第3号及び認定第6号について、
審査結果の
報告をいたします。
本
委員会は9月11日に開催し、慎重
審査いたしました結果、認定第1号「
平成11年度
碧南市
一般会計歳入歳出決算の認定について」は
起立多数、認定第2号「
平成11年度
碧南市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について」は
起立多数、認定第3号「
平成11年度
碧南市老人保健特別会計歳入歳出決算の認定について」は
起立多数、認定第6号「
平成11年度
碧南市訪問看護事業特別会計歳入歳出決算の認定について」は
起立全員であり、以上の4案件は、それぞれ
原案どおり認定すべきものと決定いたしました。
以上で
審査結果の
報告を終わります。
50 ◆20番(
黒柳周二君)
議長、20番。
51 ◆
議長(
宮地孝次君)
建設委員会委員長。
52 ◆
建設委員会委員長(
黒柳周二君) 去る9月7日の本
会議におきまして、
建設委員会に付託されました認定第1号及び認定第5号並びに認定第7号について、
審査結果の
報告をいたします。
本
委員会は9月12日に開催し、慎重
審査いたしました結果、認定第1号「
平成11年度
碧南市
一般会計歳入歳出決算の認定について」は
起立多数、認定第5号「
平成11年度
碧南市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について」は
起立多数、認定第7号「
平成11年度
碧南市水道事業会計決算の認定について」は
起立多数であり、以上の3案件は、それぞれ
原案のとおり認定すべきものと決定いたしました。
以上で
審査結果の
報告を終わります。
53 ◆15番(
倉内成幸君)
議長、15番。
54 ◆
議長(
宮地孝次君)
文教委員会委員長。
55 ◆
文教委員会委員長(
倉内成幸君) 去る9月7日の本
会議におきまして、
文教委員会に付託されました認定第1号及び認定第8号について、
審査結果の
報告をいたします。
本
委員会は9月13日に開催し、慎重
審査いたしました結果、認定第1号「
平成11年度
碧南市
一般会計歳入歳出決算の認定について」は
起立全員、認定第8号「
平成11年度
碧南市民
病院事業会計決算の認定について」は
起立全員であり、以上の2案件は、それぞれ
原案のとおり認定すべきものと決定いたしました。
以上で
審査結果の
報告を終わります。
56 ◆
議長(
宮地孝次君) ただいま
委員長報告が終わりました。
ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
(「なし」という者あり)
57 ◆
議長(
宮地孝次君) 別に質疑もないようですから、これにて質疑を終結いたします。
これより本8案件一括して
討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。まず、
山口春美君の発言を許します。
58 ◆4番(
山口春美君)
議長、4番。
59 ◆
議長(
宮地孝次君) 4番。
60 ◆4番(
山口春美君) 認定第1号「
平成11年度
碧南市
一般会計歳入歳出決算」を初め、認定第2号「国民健康保険特別会計」、認定第3号「老人健康保健特別会計」、認定第5号「公共下水道事業特別会計」、認定第7号「水道事業会計」、認定第8号「病院事業会計」の各決算の認定に対して、反対の立場から日本共産党
碧南市
会議員団を代表して
討論を行います。
平成11年度決算は、一般会計歳入決算388億8,591万余円、歳出決算380億2,827万余円で、歳入歳出差し引き額は8億5,764万円の黒字決算でした。5特別会計の合計は、歳入総額125億1,815万円、歳出総額118億432万円、差し引き7億1,384万円となっています。
平成11年度は当時、自民党、自由党、公明党連立の小渕内閣によって、国の悪政の影響が地方自治体に色濃くあらわれた年でした。小渕政権は放漫財政の拡大によって、国と地方合わせて645兆円、国民1人当たり510万円の借金をつくり上げました。公共事業に50兆円、社会福祉に20兆円という諸外国と比べ逆立ちした公共事業優先政治は、愛知県では万博、中部国際空港に象徴されています。愛知県は、この大型公共事業には湯水のように税金を投入しながら、敬老金の大幅縮小、福祉医療の削減で入院給食費補助を打ち切りました。保育園補助費を初め、子どもたちや
高齢者、障害者、病気の方にかかわる補助金の削減で4,524万円がカットされたと述べられました。また、地域振興券も
碧南市では3億2,600万円が使われましたが、全国では7,700億円、これはすべて赤字国債の発行で賄い、これを返すと利子がついて1兆5,000億円にもなり、21世紀の国民に背負わせたのです。また法人税の減税も、国の税率引き下げによって2億2,896万円の減収になりました。しかも、
碧南市内の大手10社でその76%の恩恵を受けています。市内総事業社数1,654社のわずか0.6%の企業が2億円を超える減税を手にするのですから、これは銀行やそごうへの税金投入と同じ性質のものです。
市民税も4億8,804万円が減税になり、そのうち最高税率を12%から10%に引き下げた分は1億4,646万円となり、約3分1の減税の恩恵を受けたのは約1,000人、わずか3.4%の高額
所得者でした。しかも、強制的に減税補てん債、1億3,300万円もの借金を押しつけられ、今までの総額は7億2,780万円にもなっています。
こうした悪政で財政を脅かされている事態の中で
碧南市が行うべきは、課税自主権を発揮して、法人税の適正課税を行うことです。資本金1億円を超え、従業員50人以上の企業に14.7%の法人税を実施するならば、2億9,601万円の増収を得られ、国税の減税分を穴埋めできるではありませんか。また、水際線課税も実施し、企業の社会的責任をこそ求めるべきです。こうした措置も行いながら、重税にあえぐ市民に都市計画税の引き下げをすべきです。こうした施策こそ市民の懐を温め、購買力を引き上げる一助となるものではないでしょうか。
また、赤字法人の事業社数も、昨年から87社もふえて990社となって、過去最高を更新し続けています。そのうち79社が最も過小規模の中小零細企業であることも、政府が景気の回復の兆しと繰り返すのと裏腹に、深刻な不況の実態をかいま見ることができると考えます。
地方消費税交付金は5%の消費税の国民負担の悲鳴が聞こえてくるようなものですし、新設された地方特例交付金は3億3,277万円ですが、恒久減税分の約半分しか埋め合わせのできないものです。これらの国の財政破綻や行き詰まった政治の根本を正すためにも、万博、空港より県民、市民の
暮らし、福祉の声を広げようではありませんか。
歳出では、議会は海外視察を自粛しましたが、市当局は部長職1名に約100万円近い支出をしたのを初め、市民病院でも4名がエドモンズに行くなどしています。
平成11年度で執行した歳出では、実際に税金を使って進められた仕事の高い完成度が求められています。
平成11年度で執行した消防東分署では、開署後半年しかたっていないのに床がひずんでいたり、ドアのちょうつがいが外れたり、屋上のコンクリートがひび割れたりしています。西端保育園の2階プールのシャワー付近でも水が流れず、1階廊下に雨漏りしました。また、まちかどサロンも国の補助金に飛びついて大急ぎで着手したものの、予定価格をはじいて入札にかけ、落札後にシロアリが発生し、追加補正で予算を上乗せしました。こうした初歩的な建築欠陥はなぜ起こっているのでしょうか。工事検査は高い専門性を発揮し、十分な時間を割いてやっているのでしょうか。設計ミスはないのでしょうか。建築技術は保証がされているのでしょうか。こうした問題にメスを入れていただきたいものです。
私は、まず入札の制度を改革することが必要と考えます。事前事後の入札予定価格の公表、設計図書の公開で第三者が公正に受注状況を把握できるようにします。業者には建築物の瑕疵期間を延長し、下手な工事をすればしっぺ返しがくることを自覚していただきます。また、制限つき一般競争入札制度を導入し、多くの業者で競争性を高めます。庁内の職員体制も設計や検査技師の専門性を高め、拡充させます。もしくは、設計監理まで設計士に行っていただき、設計責任をきちんと果たしていただくようにし、設計のしっ放しは避けることも必要です。
新庁舎については、立体駐車場の取りやめや建物配置を西側に寄せるなどの当初のむだは相当改善されました。しかし、いかんせん、その建設過程では特別
委員会も余り開催せず、具体的な改善提案をすれば何だかんだと弁解し、初めの計画を強行するなど行ってきました。設計業者の選定段階も執行部だけ、その後秘密主義を進めてきた結果、細長い全員協議会室、高過ぎる傍聴室、物の入らない本
会議場の机、音が共鳴して使えない
会議室、風の通らない会派控え室、手が届かず、机に乗らなければ窓があけられない議会図書室、冷房、暖房の微調整のきかない空調など、問題だらけの庁舎になりました。また、使い方も、会派控え室に市民も来客も迎え入れることができないなど、まさに今の
碧南市の議会と執行部の民主主義の度合いがあらわれているものにほかなりません。これらを教訓に、今後は早い段階で議会に設計図を示し、指摘された改善点は前向きに取り入れられることを期待しています。
さらに、防災対策では、昨年6月の集中豪雨の被災に続き、9月11日に水害の被災が起こりました。毎年のように繰り返され、宅地化の進行で今後も水害の可能性はふえ続けることでしょう。がけ崩れ危険場所や河川注意箇所は抜本的な防災対策を関係機関に働きかけをするべきです。決算
審査で指摘した早々に、9月11日の豪雨によってがけ崩れも起こりました。長田川の堤防かさ上げについては、担当職員は核戦争も起こらないのにシェルターを求めるようなものだと言っています。しかし、新川町や西枇杷島町の経験は、まさかの積み重ねが重大な災害となったのではないでしょうか。高浜川のポンプ設置や洲先排水機場のポンプ能力強化など、市長にも申し入れを行った防災対策を初め、今回の床上、床下浸水被害の原因究明と対策を明らかにして議会にも示していただくよう改めて求めます。
また、避難所となっている大浜小学校、棚尾小学校、日進小学校の各体育館は、耐震調査でも危険性が指摘されており、対策を早急にすべきです。また、今回も土のう積みなどで活躍された消防団員に報酬の本人口座への個々振り込みや一般団員にも
退職報償金が支給できるよう、希望者への任期の延長と支給対象年数の引き下げを求めるものです。
さらに、被災者への固定資産税や国民健康保険税、市民税などの減免制度を行っていないのは、西三河8市で
碧南市だけです。他市では床上浸水で固定資産税4割軽減を行っています。
碧南市も、ぜひ規則で細則を決め、実施されるよう求めるものです。
消防行政の広域化が進められようとしており、そのエスカレーターの1段目に乗ろうとしていますが、46万人近い人口に責任を持つ超マンモス消防組織では災害時、小回りがきかず、きめの細かい状況把握や
報告さえできかねる事態が想像されます。市民の財産と命を守る重要な部署だからこそ、東分署まで設置をして体制強化したのではないでしょうか。広域化への警鐘を乱打するものです。
保育行政では、今年度の西端、荒子、大浜、新川の各保育園の長時間と新川を除くゼロ歳児保育の実施に続き、鷲塚保育園での実施を踏まえて増築がされています。繰り返し求めてきた保育園のプール、温水シャワーの設置が西端保育園で初めて実現し、喜ばれています。低年齢児を扱う鷲塚を初めとする他園にもぜひ普及していただきたいものです。
ごみ行政では、先進自治体として相次いで視察を迎えていますが、事業ごみの資源化では後手になっています。国の責任で発生源から規制していくことが根本解決への道ですが、それこそ広域行政で、事業ごみのリサイクル施設をつくるよう働きかけをすべきではないでしょうか。当然、国や県の財政負担を求めるべきです。
また、今回の災害でも直営の清掃職員の役割の重要さが明らかになりました。被災室の消毒、ごみ等の収集など、すべて正規職員が行いました。その貴重な正規職員が不幸にして交通事故で亡くなられ、心から御冥福をお祈りするものです。この方をあわせ、
平成13年度は2名の退職者が出ます。現在の正規職員による最終処分場の処理、粗大ごみ、ごみパトロールなどの仕事量を考えると、来年度こそ正規職員の採用が必要となります。ぜひ正規職員の補充をすべきと考えます。
農業では、生産緑地がこの間、6,504平米も宅地に設定がえがされたと答えられました。緑や農地が減れば、自然の貯水池としての機能が失われてしまいます。排水対策には膨大な費用を使っていただいていますが、緑地保全
条例をつくり、生産緑地の新たな認定ともなる市独自の施策を行ってはいかがでしょうか。
商工費では、商工業振興施設用地取得事業として6億3,515万3,395円、ぽんと購入し、借地料は補助金で相殺するなど大変な優遇ぶりです。しかし、個々の商店やまちづくり懇談会でも要望が出されている駐車場の確保には、またまた考えていないという冷たい返事でした。県の制度にのっかって、たった5年間限定の借地料補助では済まされません。いい加減に町に点在する公営駐車場の施策を立ち上げるべきです。
土木行政では、宮下住宅の水洗トイレ化への取り組みは高く評価をするものです。既に工事の済んだところでは、入居者が、「においもすっかりなくなり、洋式で楽になった」と大歓迎していらっしゃいます。しかし、一方では、市営住宅の維持管理予算が確保されずに、空き家が有効活用されていません。担当職員も減らし、予算もつかずに、ついに三度山住宅は募集停止を一方的に決めてしまいました。空き家に対して2倍もの入居希望者がいるのですから、改修し、公共施設としての積極的な活用が求められています。
教育行政では、教育費の構成比率がついに9%と1けた台となってしまいました。教育費総額も、平成10年度比約2億円近く減、
平成9年度比では3億円も減っています。
平成12年度予算では、教育費全体ではふえていますが、そのうち東部プラザが約13億円、臨海グランドが約6億円となっており、これらを差し引くと、やはり34億円台で、
平成11年度決算の教育費総額並としかなっていません。市長は、教育施設整備計画を積極的に作成し、体育館や一般教室の改修年度を明らかにすべきです。火力発電所の次の増収の波は老朽校舎の改築に思い切って使うよう求めます。
さらに、中学校の暖房設備、学校図書の蔵書予算増、30人学級への独自の踏み出しなど、人づくりへの積極的な取り組みを期待します。
国民健康保険会計は、歳入歳出決算42億9,566万円、歳出決算38億5,589万円で、差し引き4億3,977万円となっていますが、歳入のうち、国民健康保険税収入は、収入済額18億7,512万円、収入未済額は3億3,729万円で、収入率は84.2%、未済額は約5,000万円も増加しています。このことは、支払い能力に対して保険税額が大き過ぎることをも示唆しています。詳しい滞納内容や収入に対しての分類も行わず、
平成12年度からは短期保険証の発行に踏み切られました。しかし、まじめな人ほどこれが重圧になって医者にかかれず、重大な事態になるとのケースが全国では起こっています。低
所得者への減免制度をぜひ使えるようにして救済することを求めます。また、保険税そのものの引き下げや75歳以上の支払い猶予措置を行ってください。
老人保健会計では、新
高齢者医療制度が検討され、70歳の対象年齢を75歳に引き上げることや1割負担など、定率性を導入しようとしています。
平成11年度からは、外来は30円増しの530円の本人負担、入院は1日100円ふえて1,100円になりました。一方で、年金改悪を行いながらのお年寄りいじめは許せません。
公共下水道会計では、施工方法を住民の民地内公共ますまで公共道路の配管工事と同時に進めるやり方に変えるとともに、可能な限り、ふたなしや老朽化した雨水排水側溝のふたかけや改修も合わせて施工されることを求めます。
水道事業会計は供給単価1立方当たり150.43円、供給原価135.19円、差し引き販売利益は15.24円と、県下で断然トップの位置です。現金預金14億3,765万円も内部留保金がある状況は、配水池工事の補助率を引き上げ、ぜひ水道料金の引き下げで市民に還元されるよう求めます。
病院事業会計は、節の項目の内訳をもっと詳細に明示すべきです。
以上、決算についての問題点の指摘と改善提案を示させていただきました。
なお、今回の決算
審査は、各
常任委員会で分割付託して
審査が行われました。しかし、余りにも細かく所管事項ごとに分けたために、総括的な統一した審議は不能となってしまいました。直ちにこの方法は再検討しなければならないことを強く指摘しておきます。
また、助役は決算の説明の冒頭で、地方分権が叫ばれている中、職員の皆さんが言われたことだけやるのではなく、独自の発想や積極性が必要というような意味のことを言われました。あおいパークやサン・ビレッジで見られた四角四面で官僚的な対応ではなく、住民が主人公を貫き、住民を信頼して任せることも出先の市民と直接接する部署では必要です。また、一番市民と接する窓口部門での民間委託は、ニーズや苦情を把握し、公共施設の利用を拡大をするためにも大きな弊害となっていることをつけ加えなければなりません。そして、住民を民主的に主権者として成長させていくこともまた、職員の責務だと思います。それでなくては、災害ボランティアなど受ける方も、参加する方もうまく回っていかないでしょう。そして、本当に市民の痛みがわかる行政をともに進めていきたいと思います。そういう意味では、
介護保険の免除制度は画期的です。住民のためによいことを進めているときは、本当に自信にあふれ、職員の方も皆いい顔をされています。
21世紀も目前です。地方分権にふさわしく、地方自治を大いに発展させ、市民の
暮らしを守っていこうではありませんか。日本共産党市議団は、この決算を踏まえて、来年度の予算要望書を早急にまとめ、市長に提出する予定ですので、ぜひ反映していただくことをこの場所から求め、
討論を終わります。
61 ◆
議長(
宮地孝次君) 次に、禰宜田政信君の発言を許します。
62 ◆14番(禰宜田政信君)
議長、14番。
63 ◆
議長(
宮地孝次君) 14番。
64 ◆14番(禰宜田政信君)
議長の許可を受けましたので、ただいま
一括議題となりました認定第1号「
平成11年度
碧南市
一般会計歳入歳出決算」から認定第8号「
平成11年度
碧南市
病院事業会計決算」までに対して、一括して新政クラブを代表して、
賛成の立場より
討論を行います。
まず、決算
審査に当たり、主要施策成果
報告書について、
平成10年度261ページ、
平成11年度333ページで、72ページふえており、インターネットによる情報開示も含め、情報公開に向けての執行部の決意が感じられ、大変評価するものであります。今後とも、毎回質問を受け、かつ重要な事項については、主要施策成果
報告書等にあらかじめ記載していただき、審議の効率化を図られますよう要望させていただきます。
それでは、一般会計、特別会計、事業会計の8決算全般について、
賛成の立場に立って意見を述べます。
一般会計全体では、歳入決算額388億8,591万円であり、
平成10年度より53億5,726万円増でありました。その増の主な原因は、中部電力よりの寄附金14億5,000万円、庁舎建設への繰入金増約10億円、市債発行増約10億円、
介護保険や地域振興券事業に対する国庫補助金約7億円、電源立地促進対策交付金5億円等でありました。
歳出決算額は380億2,827万円であり、
平成10年度より57億7,798万円増でありました。その主な要因は、新庁舎建設費41億7,000万円、(仮称)東部市民プラザ建設費16億6,000万円、病院繰り出し事業14億3,000万円、商工業振興施設用地取得事業約6億4,000万円、中小企業景気対策特別融資事業5億円、
介護保険円滑導入基金積立事業3億9,000万円等でありました。
財政指標につきましては、財政力指数、自主財源比率、経常収支比率、実質収支比率、公債費比率、いずれも平成10年度よりは悪化しているものの、正常の範囲内にあります。ただ、経常収支比率が81.2%であり、
平成10年度と比較して2.6%、
平成6年度と比較して16.5%増加しており、財政構造の硬直化が進んでまいりました。この際、経常収支比率の定義に余りこだわらずに、歳入については確実に見込める歳入額、変動的に入ってくる歳入額、特別に入ってくる歳入額に区分し、歳出についても、必ず支出しなければならない固定的歳出額、変動的に支出する歳出額、特別に支出する歳出額とに分類して、固定的歳出額をふやさない、あるいは減少させる努力をすべきであると考えます。また、このことを確実に行うためにも、市民に対するより一層の行政情報の開示と行政評価システムの早期導入が必要であります。いずれにいたしましても、現状の財政構造をしっかりと把握した上での政策決定をお願いしたいところでございます。
次に、一般会計の歳入歳出について、若干の所見を述べさせていただきます。
歳入に関しましては、市税決算額が
平成9年度より4億275万円減少しており、長引く景気低迷等の影響を受けていることがわかります。また、市税の収入未済額、
平成11年度現年度課税分1億9,226万円、今までの滞納繰越分を含めますと6億3,967万円、同様に、保育園に対する負担金収入未済額1,879万円、保育園使用料収入未済額460万円が存在しており、これらに対する有効な徴収対策を強く望むものでございます。
歳出に関しては、満遍なく各種事業が展開され、市民の
満足度も高いものであったと評価するものでございます。
また、
平成11年度については、次に列挙する事項について特に評価し、執行部並びに職員の皆さんの努力に感謝の意を表したいと思います。
まず、1、
平成12年度から
平成22年度の10年間を対象とする
碧南市第4次総合計画を策定したこと。
2、
平成12年1月より市役所新庁舎を開設できたこと。
3、行政のより一層の効率化、合理化を図るため、戸籍電子情報処理事業、庁内LAN、WAN構築事業を実施したこと。
4、開かれた市政実現のために、市内巡回パトロール、地区懇談会、市長への手紙、市政出前講座等を実施したこと。
5、地球環境の保全のために、緑のエコプラン「
碧南市役所環境保全率先行動計画」を策定したこと。
6、市民の生命と財産を守るために、消防署東分署及び第5分団消防会館を開設できたこと。
7、市道中松平七線に対して、安全で利用しやすい歩道改良事業を実施したこと。
8、少子化対策に対応すべく、西端保育園の増築、大浜児童クラブ、日進児童クラブの建設を行ったこと。
9、IT革命の進展の中で、市内全中学校に教育用コンピューターを整備したこと。
10、心と体の健康づくりのために、臨海公園グランドスタンド等改修事業に着手できたこと。
11、高齢化社会における健康増進等の目的を持つ(仮称)東部市民プラザの建設工事に着手できたこと。
12、市内産業の活性化と経営の安定化を図るために、中小企業景気対策特別融資事業を実施したこと。
13、クリーンセンターに関する地域振興対策の一環として、かねてより要望のあった余熱利用施設サン・ビレッジ衣浦をオープンしたこと。
14、海の科学館展示変更事業を行ったこと。
15、新川小学校プールを新装改築できたこと。
次に、国民健康保険特別会計では、歳入42億9,566万円、歳出38億5,587万円、差し引き4億3,977万円であり、それぞれ
平成10年度とほぼ同金額であり、財政の健全性を十分維持しており、よしとするものであります。ただ、国民健康保険税収入済額18億7,512万円に対し、収入未済額が3億3,729万円あり、調定額に対して15.1%となっております。
平成10年度との比較でいきますと、額で4,945万円、調定額に対する率で1.8%増加しております。数字上で単純に考えますと、100人中15人が国民健康保険税を支払っていないということでありますが、単年度で見れば、100人中5人が支払っていない状態が数年間続いて、この15.1%という未収率になっているわけでございます。いずれにしても、
税負担の公平と納税秩序の保持という観点により、収入未済に関する抜本的な対策が必要となっております。
次に、老人保健特別会計では、歳入52億7,597万円、歳出52億1,094万円、差し引き6,503万円の黒字でありました。老人保健制度は、70歳以上の老人または65歳以上の寝たきり老人を対象とした制度であります。高齢化の進展に伴い、老人保健医療費に関して、
受給者は毎年300人程度増加をしており、その結果、給付総額もここ数年、毎年二、三億円の増となっておりましたが、平成9年9月より実施されました患者負担引き上げによって、平成9年度は、対前年度約7,000万円増にとどまりましたが、
平成10年度は対前年度約2億1,000万円増となり、その増加額が過去の水準に戻っております。そして、
平成11年度総給付額は51億2,145万円で、対前年度4億6,000万円の増であり、過去の水準の2倍の増加となっており、今後の推移が心配されるところであります。
また、健康な状態で長生きしていただくための積極的な施策をどのように展開していくかということも市政の大きな課題となることでありましょう。
次に、交通災害共済特別会計では、歳入1,681万円、歳出1,543万円、差し引き139万円の黒字、単年度収支では132万円の赤字でありますが、交通災害共済基金が
平成11年度末現在高で8,159万円ありまして、現在までのところ、市がこの種の事業を行う必要があるかという議論は残っておりますが、特段に問題する事態は発生していないかと思います。
次に、公共下水道特別会計につきましては、環境の保全、災害対策といった観点から、必要不可欠な事業でありますが、
平成11年の収入済額28億7,921万円のうち、一般会計からの繰入金が46.9%、13億5,000万円、市債が33.7%、9億7,080万円であり、
碧南市そのものの負担が、収入の80.6%、23億2,080万円でございます。このような状態があと20年以上続くということでございまして、全体の財政状況とのバランスをとりながら、事業量に変化をつけながら、所期の計画を達成する必要があると思われます。
また、平成11年度の下水道使用料が1億3,040万円でございまして、全歳入の4.5%しかありませんが、供用開始された地区の接続率を高める努力を積極的かつねばり強く推進するよう要望いたしておきます。
続きまして、訪問看護事業特別会計につきましては、歳入5,051万円、歳出3,990万円、差し引き1,061万円の黒字でございます。単年度収支においても750万円の黒字であり、大変順調に推移しており、評価をするものでございます。
次に、水道事業会計につきましては、収益12億5,293万円、費用11億345万円、経常利益1億4,948万円であり、平成10年度と比較いたしまして、収益1,250万円増、費用2,353万円増、経常利益1,103万円減となっており、良好に推移をしているわけでございます。今後、予定されております県水の値上げや配水池拡張等に伴う多額の設備投資の中にあっても、経営の効率化、減量化に努力され、水道料金の引き上げ等を最小限に抑えなければならないものと考えておるところでございます。
最後に、病院事業会計につきましては、平成10年度と比較いたしまして、延べ入院患者数772人増、延べ外来患者数57人減、330床ある病床利用率も92.4%で、0.4%増となりました。また、収益が79億8,655万円、費用76億2,034万円、純利益3億3,269万円であり、
平成10年度と比較して、収益、費用、純利益、それぞれ同水準となっております。
なお、この
平成11年度病院事業会計では、収益的収入に補助金として3億2,926万円、負担金として7億440万円、資本的収入に出資金として1億1,900万円、補助金として2億7,426万円、計14億2,691万円を一般会計より受け入れているということも事実として御認識をしていただきたいと思うわけでございます。
市民病院につきましては、43億円の借入金があるわけでございまして、それに対して44億円の現金預金を
平成11年度末にそういう数字で持っておるわけでございます。
平成11年度支払い利息が2億1,001万円から受け取り利息が3,418万円ありまして、これを差し引いた1億7,583万円の金融費用がかかっておるわけでございます。このような現金を持っておく必要があるのかどうか。建物や医療器具の更新時に多額の資金が必要となるという理由の中でこういう持ち方をされておるわけでございますが、これは一時的に、そのときに借りるとか、そういう中で対応もできるわけでございまして、こういうような金の持ち方がいいのかどうか、これをもう少し真剣に検討を加えていただきたいと思うのでございます。
市民病院は、全体的に世間から高く評価をされておるわけでございまして、この点に対しましては、院長を初め職員の皆さんの努力に深く敬意を表するわけでございますが、今後とも初心を忘れず、一部でも不評をかったり、医療ミス等が発生したりしないように心よりお願いしたいと思います。
また、市民病院の病院事業につきましては、むやみに規模の拡大に走ってはならないわけでございまして、民間病院に任せられるものは極力民間病院に任せて、市民病院は費用は高くついても、高度医療、特殊医療に限定をすると。規模も適正なものとして、トータルとしての市の支出を抑えるべきであると考えるものでございます。
以上、認定第1号から第8号まで、一括して
賛成の立場で私の
討論といたします。各
常任委員会委員長の
報告のとおり、これら8案件を
原案のとおり認定していただきますよう、議員各位が賛同していただくことを心よりお願い申し上げます。
以上です。ありがとうございました。
65 ◆
議長(
宮地孝次君) 以上で、通告による
討論は終わりました。
これにて
討論を終結いたします。
これより、本8案件について、順次採決をいたします。
まず、認定第1号の採決をいたします。
本件に対する
委員長報告は
原案認定であります。本件は、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
66 ◆
議長(
宮地孝次君)
起立多数であります。
よって、認定第1号は
原案のとおり認定されました。
次に、認定第2号の採決をいたします。
本件に対する
委員長報告は
原案認定であります。本件は、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
67 ◆
議長(
宮地孝次君)
起立多数であります。
よって、認定第2号は
原案のとおり認定されました。
次に、認定第3号の採決をいたします。
本件に対する
委員長報告は
原案認定であります。本件は、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
68 ◆
議長(
宮地孝次君)
起立多数であります。
よって、認定第3号は
原案のとおり認定されました。
次に、認定第4号の採決をいたします。
本件に対する
委員長報告は
原案認定であります。本件は、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
69 ◆
議長(
宮地孝次君)
起立全員であります。
よって、認定第4号は
原案のとおり認定されました。
次に、認定第5号の採決をいたします。
本件に対する
委員長報告は
原案認定であります。本件は、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
70 ◆
議長(
宮地孝次君)
起立多数であります。
よって、認定第5号は
原案のとおり認定されました。
次に、認定第6号の採決をいたします。
本件に対する
委員長報告は
原案認定であります。本件は、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
71 ◆
議長(
宮地孝次君)
起立全員であります。
よって、認定第6号は
原案のとおり認定されました。
次に、認定第7号の採決をいたします。
本件に対する
委員長報告は
原案認定であります。本件は、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
72 ◆
議長(
宮地孝次君)
起立多数であります。
よって、認定第7号は
原案のとおり認定されました。
次に、認定第8号の採決をいたします。
本件に対する
委員長報告は
原案認定であります。本件は、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
73 ◆
議長(
宮地孝次君)
起立多数であります。
よって、認定第8号は
原案のとおり認定されました。
この際、暫時休憩いたします。
(午前 11時 14分 休憩)
───────────────────・・───────────────────
(午前 11時 25分 再開)
74 ◆
議長(
宮地孝次君) 休憩前に引き続き、
会議を開きます。
日程第19
平成12年請願第4号「区画整理地内の道路に簡易舗装の実施を求める請願」を議題といたします。
本件は、
建設委員会に付託してありました。
よって、
審査結果について、
委員長の
報告を求めます。
75 ◆20番(
黒柳周二君)
議長、20番。
76 ◆
議長(
宮地孝次君)
建設委員会委員長。
77 ◆
建設委員会委員長(
黒柳周二君) 去る9月5日の本
会議におきまして、
建設委員会に付託されました
平成12年請願第4号について、
審査結果の
報告をいたします。
本
委員会は9月12日に開催し、慎重
審査いたしました結果、
平成12年請願第4号「区画整理地内の道路に簡易舗装の実施を求める請願」については、
起立多数で不採択すべきものと決定いたしました。
以上で
審査結果の
報告を終わります。
78 ◆
議長(
宮地孝次君) ただいま
委員長報告が終わりました。
ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
(「なし」という者あり)
79 ◆
議長(
宮地孝次君) 別に質疑もないようですから、これにて質疑を終結いたします。
これより
討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。岡本守正君の発言を許します。
80 ◆3番(岡本守正君)
議長、3番。
81 ◆
議長(
宮地孝次君) 3番。
82 ◆3番(岡本守正君)
平成12年請願第4号「区画整理地内の道路に簡易舗装の実施を求める請願」の願意に
賛成し、日本共産党
碧南市議団を代表いたしまして、
討論を行います。
現在、
碧南市内で行われている区画整理地内の道路の大部分が未舗装です。このために、雨降りにはぬかるみ、晴れた日には自動車が通るたびに砂ぼこりが舞い上がり、「窓もあけられない、洗濯物を外に出せない、ほこりだらけになってしまう。」という訴えがされております。ことしの6月議会で「下山第二土地区画整理事業、東部土地区画整理事業では、その地域の道路舗装時期については明確な方針が出ていない。」と答えられています。東部土地区画整理地内で申し上げれば、ことし4月よりみなし課税がかけられ、大多数の方々の固定資産税、都市計画税の税率が上がりました。東部土地区画整理事業は、平成5年度から平成14年度で、当初事業計画では、道路舗装については平成8年、1億3,000万円、平成9年8,579万円、計2億1,579万円で、道路舗装は平成9年度で完了の計画でした。しかし、その後、区画整理組合も努力をされましたが、事業は計画どおりには進まなくなりました。新たに
平成11年、13年の第3回事業計画変更認可申請が県に出されました。その事業計画では、道路舗装は
平成11年5,600万円、
平成12年6,800万円、
平成13年7,203万円、計1億9,603万円で完了する計画であります。
しかし、これまで道路舗装は全く行われておりません。区画整理事業がおくれている原因の一つには、バブル崩壊によって土地価格の下落で、区画整理保留地価格が今の土地価格と合わない、さらには、長引く不況で保留地の売買が思うように進んでおりません。このため、第3回事業計画変更後も、道路舗装時期は見通しすら出されないままでいます。住民の方々は「何年もこの状態のままでは、ここで生活している住民としては我慢できない。精算金、減歩など事業に協力してきた。」。また、「この地区に新たに家を建てられ、生活されている住民の方々にも、事業計画どおり舗装していただき、快適な生活ができるようにしてください。」と訴えられております。
東部土地区画整理事業に、
碧南市は補助金として15億3,387万円補助することになっております。これまでに11億4,000万円、組合に補助しており、補助金の残りは3億9,387万円となります。この補助金の一部を道路舗装に使って、事業計画を進めるべきです。区画整理地内の全道路舗装費は約2億円です。下水道整備面積は、
平成12年度で40%整備されます。整備地にある道路は舗装し、近々下水道整備がされるところは、切削アスファルト合財で対応し、さらに、下水道整備が先になるところは、暫定的措置として簡易舗装をしていただきたく、心からお願いをいたしまして、
討論とさせていただきます。
83 ◆
議長(
宮地孝次君) 以上で、通告による
討論は終わりました。
これにて
討論を終結いたします。
これより、
平成12年請願第4号の採決をいたします。
本件に対する
委員長報告は不採択であります。
本件は、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
84 ◆
議長(
宮地孝次君)
起立多数であります。
よって、
平成12年請願第4号は不採択されました。
───────────────────・・───────────────────
85 ◆
議長(
宮地孝次君)
日程第20
平成12年請願第5号「西端、上町地域に公園・ちびっこ広場の設置を求める請願」を議題といたします。
本件は、
福祉経済委員会に付託してありました。
よって、
審査結果について、
委員長の
報告を求めます。
86 ◆16番(
樅山光徳君)
議長、16番。
87 ◆
議長(
宮地孝次君)
福祉経済委員会委員長。
88 ◆
福祉経済委員会委員長(
樅山光徳君) 去る9月5日の本
会議におきまして、
福祉経済委員会に付託されました
平成12年請願第5号について、
審査結果の
報告をいたします。
本
委員会は9月11日に開催し、慎重
審査いたしました結果、
平成12年請願第5号「西端、上町地内の公園・ちびっこ広場の設置を求める請願」は、
起立多数で不採択すべきものと決定いたしました。
以上で
審査結果の
報告を終わります。
89 ◆
議長(
宮地孝次君) ただいま
委員長報告が終わりました。
ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
(「なし」という者あり)
90 ◆
議長(
宮地孝次君) 別に質疑もないようですから、これにて質疑を終結いたします。
これより
討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
山口春美君の発言を許します。
91 ◆4番(
山口春美君)
議長、4番。
92 ◆
議長(
宮地孝次君) 4番。
93 ◆4番(
山口春美君)
平成12年請願第5号「西端、上町地域に公園・ちびっこ広場の設置を求める請願」に対して、願意に
賛成の立場から
日本共産党市会議員団を代表し、
討論を行います。
西端、上町周辺は、ここ数年、急激に宅地化が進んでいる地域です。若い世代の流入で乳幼児が今も、今後も増加していくことが予想されます。ところが、近くには公園もちびっこ広場もありません。小・中学校、幼稚園など教育施設はありますが、日常的に気軽に利用することはできません。
碧南市のまちづくりは、ミニ宅地開発の連続で、本来なら一定規模に対して公園や緑地スペースなどが配置されなければならないのに、きわめて後手に回っていると言わざるを得ません。新しいまちがつくられれば、若い夫婦が移り住み、やがて子供が誕生するのが自然の流れです。子供にとって土や水、草木に触れ合い、思い切り遊べるスペースの確保は成長のために欠かせません。また、地域の公園は、そこに集まる親子のコミュニケーションや仲間づくりの拠点になり、子育ての不安をなくすための交流の場となります。一人ぼっちの親や子供をなくし、子育ての輪を広げることができます。少し大きくなれば、キャッチボールや三角ベース、ドッジボールなどができる公園で、異年齢集団での遊びを通じて社会のルールや人の痛みを学んでいくことになります。子供の成長に不可欠な公園やちびっこ広場を適切に確保していくことは、まちづくりと人づくりへの大きな足がかりだと考えます。
今回、子供を安心して遊ばせられる公園やちびっこ広場が近くに欲しいというお母さんの願いが420人という、該当地域のほとんどの住民の署名運動へと広がったことは、その切実さと要求の正しさを示しています。こうした世論と運動が地域を動かし、9月の補正予算に西端上地域にちびっこ広場を設置するための財源が計上されることになりました。当初、わずか30坪との面積が示されましたが、せっかくのものです。ぜひ拡張していただきたいのです。今後も行政はより幅広い視点からちびっこ広場と公園づくりに積極的に取り組んでいただくよう求めます。
住民が1人の要求をみんなで共有し、共感し合って広げた署名に対して、その勇気と行動をたたえ、この力こそが要求を実現したことを思えば、寄ってたかって請願者の願意を踏みにじり、反対した
福祉経済委員会の請願否決の結果は、何と逆立ちしたものでしょうか。住民こそ政治の主人公です。この住民の願いや声を市当局に届け、実現へと後押しすることこそ市議会と議員の役目ではないでしょうか。既に請願趣旨の方向に行政が動いているからこそ、請願は採択することが筋ではないでしょうか。このことを心して、この請願に
賛成していただけるよう各議員に求め、
討論とします。
94 ◆
議長(
宮地孝次君) 以上で、通告による
討論は終わりました。
これにて
討論を終結いたします。
これより、
平成12年請願第5号の採決をいたします。
本件に対する
委員長報告は不採択であります。
本件は、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
95 ◆
議長(
宮地孝次君)
起立多数であります。
よって、
平成12年請願第5号は不採択されました。
───────────────────・・───────────────────
96 ◆
議長(
宮地孝次君)
日程第21意見案第2号「道路整備予算の確保に関する意見書」を議題といたします。
本案について、提案理由の説明を求めます。
97 ◆20番(
黒柳周二君)
議長、20番。
98 ◆
議長(
宮地孝次君)
建設委員会委員長。
99 ◆
建設委員会委員長(
黒柳周二君) ただいま議題となりました意見案第2号「道路整備予算の確保に関する意見書」について、提案理由の説明を申し上げます。
道路は、豊かな生活の実現と国土の均衡ある発展を図るための最も基本的な社会基盤であります。
とりわけ本市では、愛知県西三河地域の海の玄関という地理的条件や名古屋市、豊田市の大経済圏の一翼を担う経済的条件から道路に対する依存度が高く、道路は地域の経済を支える大動脈であり、その整備を求める市民の声には切実なものがあります。
さらに、三河湾沿岸諸都市の連携強化、三河湾地域リゾート整備構想支援及び2005年に開港予定の中部国際空港へのアクセス道路としての「名浜道路」は、地域高規格道路として総合的な圏域発展への貢献が期待されており、本市がこれらの国土中枢軸上の交通機能と広域交通ネットワークで有機的に結ばれるためにも必要不可欠であります。
また、地域間の交流を促進する道路、通勤、通学などの日常生活に密着した道路など、道路は生活に密着した基盤整備であり、市民生活の向上を図るため、道路整備を一層促進する必要があります。なお、道路整備により交通渋滞の緩和・解消、あるいは所要時間の短縮が図られ、環境改善に大きく貢献することは確実です。
よって、国におかれては、道路整備の重要性を深く認識され、次の事項について格段の配慮をされるよう強く要望します。
1、
平成13年度の予算編成に当たっては、新道路整備5カ年計画の計画的な推進のため、道路整備費の大幅な拡大確保を図ること。
2、道路特定財源については、道路整備以外の使途に転用せず、全額道路整備費に投入するとともに、一般財源の投入を大幅に拡大すること。
3、地方の道路整備財源について、充実強化を図ること。
というのが提案理由でございます。以上で説明を終わります。
100 ◆
議長(
宮地孝次君) 提案理由の説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
(「なし」という者あり)
101 ◆
議長(
宮地孝次君) 別に質疑もないようですから、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております意見案第2号については、
会議規則第36条第2項の規定により、
委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」という者あり)
102 ◆
議長(
宮地孝次君) 御異議なしと認めます。
よって、意見案第2号については、
委員会の付託を省略することに決しました。
これより
討論に入ります。
103 ◆5番(下島良一君)
議長、5番。
104 ◆
議長(
宮地孝次君) 5番。
105 ◆5番(下島良一君) 議題となりました意見案第2号「道路整備予算の確保に関する意見書」に対して、日本共産党
碧南市議団を代表して、反対
討論を行います。
去る9月12日の
建設委員会に、だれから提出されたかも明らかにならないままに議題となりました。論議がなされましたが、この道路整備に関する意見書は、最近では
平成4年9月議会より、過去4回にわたって、私ども日本共産党の反対を押し切って、多数で決めてまいりました。
日本共産党市議団は、通勤や通学など日常生活に密着した道路整備は市民生活の向上を図るのに欠くことのできないものであり、反対するものではありません。意見案は、
平成13年度の予算編成に当たり、新道路整備5カ年計画の計画的な推進のため、道路整備費の大幅な拡大確保を図ることとありますが、政府の2000年度予算が完全実施されますと、国と地方の債務残高は、年度末には645兆円になると言われております。まさに、国と地方の財政を破局的な危機に追いやる大変な借金になります。その最大の原因は、特に90年代以降、拡大し続けてきた大型公共事業にあるのは言うまでもありません。その根本には、対米公約である総額630兆円の公共投資基本計画によるものです。政府は経済対策として税金を大型公共事業につぎ込んできたにもかかわらず、1990年の平均完全失業率は、過去最低の4.7%、317万人まで上昇し、年間有効求人倍率も0.48倍の過去最低を記録しています。景気回復どころか、依然として深刻な状態が続いています。国の2000年度の一般会計の道路関係予算は3兆6,228億円と莫大な国費が投入されています。これに地方費と財政投融資など借金を合わせると、道路総投資額は12兆9,441億円と年々増大してきています。道路整備がおくれていた1950年代に緊急措置として決められた特定財源方式も今日まで続けられてきました。しかし、莫大な借金をつくりながら進められてきた車中心の都市開発は、道路が整備されれば車がふえ、車がふえれば停滞が解消されないという悪循環が生まれています。
さきの総選挙でも、国と地方の危機的な財政状況を前に、ゼネコン奉仕型のばらまき公共事業の転換を求める国民の声は一層大きな批判の声となっています。自民党、公明党、保守3党の公共事業をめぐるむだと浪費、環境破壊と住民不在の公共事業を中止、休止や縮小を含め23件、事業費はわずか245億円の見直しを行わなければならないところまで追い込まれてきております。
愛知県でも万博の計画の見直しを余儀なくされました。中部国際空港建設には、数々の問題点がありながら、着工が強行されています。今後、財政再建を行う上にも大型公共事業を全体的に凍結して、公共事業の規模半減を目標に、計画的に縮小していく必要があります。そして、公共事業を決定する仕組みを住民の要求から出発するものに変えて、国民の望む生活密着型の公共事業に重点を移していくことが今、最も求められておると思います。
政府には市民の福祉や
暮らしを守る、21世紀は自然環境を守り、だれもが安心して暮らせる都市計画を進めるための意見書を出すことを満場の皆さんに訴えて、私の
討論といたします。
106 ◆
議長(
宮地孝次君) ほかに
討論はありませんか。
(「なし」という者あり)
107 ◆
議長(
宮地孝次君) ほかに
討論もないようですから、これにて
討論を終結いたします。
これより、意見案第2号の採決をいたします。
本案は、
原案のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
108 ◆
議長(
宮地孝次君)
起立多数であります。
よって、意見案第2号は、
原案のとおり可決されました。
───────────────────・・───────────────────
109 ◆
議長(
宮地孝次君)
日程第22意見案第3号「新たな定数改善計画の実施と義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書」を議題といたします。
本案について、提案理由の説明を求めます。
110 ◆15番(
倉内成幸君)
議長、15番。
111 ◆
議長(
宮地孝次君)
文教委員会委員長。
112 ◆
文教委員会委員長(
倉内成幸君) ただいま議題となりました意見案第3号「新たな定数改善計画の実施と義務教育費国庫負担金制度の堅持を求める意見書」について、提案理由の説明を申し上げます。
21世紀を担う子供たちを健やかに育てることは、すべての国民の願いであります。学校現場が抱えているいじめ、不登校や非行問題行動などの課題を克服し、子供たち一人一人に行き届いた教育を保障するには、十分な教職員定数を確保する必要があります。しかし、国においては財政構造改革措置法、特別措置法を凍結したものの、第6次定数改善計画8年次分は1,200人の定数改善にとどまり、教職員定数の抑制を図りました。義務教育費国庫負担制度についても、地方分権の流れを受け、国・地方の負担割合の見直しなどを理由として、学校事務職員・同栄養職員を適用除外しようとする動きも見られます。こうした動きは、教育の機会均等と教育水準の維持・向上を図る上で、大きく危惧されるところであります。
よって、国においては、
平成13年度の政府予算編成期に当たり、学級規模の縮小を初めとする新たな定数改善計画の早期策定に向けて、十分な教育予算を確保するとともに、義務教育費国庫負担制度の堅持、特に学校事務職員及び学校栄養職員の人件費を国庫負担の対象から除外することのないよう強く要望しますというのが提案理由でございます。
以上で説明を終わります。
113 ◆
議長(
宮地孝次君) 提案理由の説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
(「なし」という者あり)
114 ◆
議長(
宮地孝次君) 別に質疑もないようですから、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております意見案第3号については、
会議規則第36条第2項の規定により、
委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」という者あり)
115 ◆
議長(
宮地孝次君) 御異議なしと認めます。
よって、意見案第3号については、
委員会の付託を省略することに決しました。
これより
討論に入ります。
(「なし」という者あり)
116 ◆
議長(
宮地孝次君) 別に
討論もないようですから、これにて
討論を終結いたします。
これより、意見案第3号の採決をいたします。
本案は、
原案のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
117 ◆
議長(
宮地孝次君)
起立全員であります。
よって、意見案第3号は、
原案のとおり可決されました。
───────────────────・・───────────────────
118 ◆
議長(
宮地孝次君)
日程第23「特別
委員会の中間
報告」を議題といたします。
臨海対策特別
委員会の中間
報告を求めます。
119 ◆23番(
鈴木宏枝君)
議長、23番。
120 ◆
議長(
宮地孝次君) 臨海対策特別
委員会委員長。
121 ◆臨海対策特別
委員会委員長(
鈴木宏枝君) 臨海対策特別
委員会の中間
報告をいたします。
本
委員会は、
平成12年6月16日に開催いたしました。
その
審査の概要と結果について
報告いたします。
まず、付議事件(1)「山岐通運(株)工場等建設計画及び公害防止協定の概要について(
報告)」につきましては、執行部より、昨年9月、臨海8号地へ新たに進出し、同年9月17日に公害防止協定を締結した旨の
報告がありました。
次に、付議事件(2)「臨海部進出企業建設(計画)の概要について(
報告)」につきましては、執行部より、5月31日現在で造成計画等を取りまとめた結果、4号地では53社、8号地では24社となり、全体で143社とのことでありました。
次に、付議事件(3)「中部電力(株)
碧南火力発電所4、5号機建設工事の進捗状況について(
報告)」につきましては、執行部より、
碧南火力発電所4、5号機の増設工事に関して、ボイラー等を各部の進捗状況の説明があり、工事全体の進捗率は4号機が71.3%、5号機が18.7%で、当初の計画どおり、順調に工事が進んでいるとの
報告がありました。
次に、付議事件(4)「中部電力(株)
碧南火力発電所の地域共生策について(
報告)」につきましては、執行部より、中部電力からの提案として、現在の
碧南火力発電所のPR館「たんトピア」を全面的に改修し、また、その南側の緑地を整備し、公園化していくとの概要説明がありました。
以上、
審査の結果、
報告を了承することといたしました。
次に、付議事件(5)「
委員会への
報告について(協議)」につきましては、財団法人衣浦港ポートアイランド環境事業センターを臨海対策特別
委員会の所掌事務とし、今後、執行部に対し
報告を求めていくこととしました。
これをもちまして、臨海対策特別
委員会の中間
報告を終わります。
122 ◆
議長(
宮地孝次君) ただいま特別
委員会の中間
報告が終わりました。
これより、特別
委員会の中間
報告に対する質疑に入ります。
(「なし」という者あり)
123 ◆
議長(
宮地孝次君) 別に質疑もないようですから、これにて質疑を終結いたします。
以上で、特別
委員会の中間
報告を終わります。
この際、市長から発言を求められておりますので、これを許します。
124 ◆市長(永島 卓君)
議長、市長。
125 ◆
議長(
宮地孝次君) 市長。
126 ◆市長(永島 卓君) 閉会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
今
定例会に提出いたしましたすべての案件につきまして、慎重に御審議を賜り、それぞれ
原案のとおり速やかに可決いただきましたことを心より厚く御礼申し上げます。また、一般質問及び決算
審査などを通じ、市政各般にわたり建設的な御意見を賜りましたことを、あわせて感謝申し上げます。
さて、大雨で9月11日、12日、愛知県下全域に甚大な被害をもたらし、目下、復旧作業が懸命に行われております。本市におきましても、床上、床下等の被害をこうむり、その対応に努力しているところでございます。今後とも市民生活の安心、安全を図るため対処してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
また、本日から10月2日まで地区懇談会を6地区において開催いたします。本年度は地区団体役員の皆さんを中心に御参加いただき、御意見、御提言をいただき、これからのまちづくりに生かしてまいります。
また、10月1日より国勢調査が全国一斉に行われます。この調査は21世紀のまちづくりの基礎資料として活用されますので、市民の皆様方の御協力をお願いいたします。
商工
会議所と商店街連盟は、10月2日にプレミアム商品券を昨年に引き続き発行いたします。たくさんの皆さんに購入いただき、市内で買い物をしていただき、商業振興を図ってまいりたいというふうな考え方でおります。
これから朝夕の肌寒さを感じる季節となりますが、市民の皆様方、議員各位におかれましては健康に留意されまして、なお一層の御指導、御支援を賜りますようお願い申し上げまして、閉会のごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。
127 ◆
議長(
宮地孝次君) 以上で、今期
定例会の付議事件は全部議了いたしました。
今期
定例会の会期は、本日までであります。
よって、
平成12年第5回
碧南市議会定例会は、これにて閉会いたします。
慎重御審議ありがとうございました。
(午後 零時 2分 閉会)
───────────────────○────────────────────
地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
平成12年9月21日
碧南市議会
議 長 宮 地 孝 次
議 員 竹 内 廣 治
議 員 鈴 木 宏 枝
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